コール市場

読み方、同義語、対義語

読み方こーるしじょう

同義語コールマーケット

コール市場とは、インターバンク市場と呼ばれる銀行間取引市場の一つで、銀行などの金融機関が短期の資金を融通し合う市場のことです。コールとは英語のCall（呼ぶ）という言葉に由来しており、「呼べばすぐ返ってくる」、つまり短期の資金のやり取りであるという意味が元になっています。

コール市場に参加しているそれぞれの金融機関には顧客がいて、その顧客に対して融資や預金の払い出しをしています。融資残高や預金の払い出しが多くなると自社の資金が少なくなるため、コール市場で他の金融機関から短期的な資金を調達する仕組みになっています。

このコール市場で取引されている短期資金には、担保があるものとないものがありますが、コール市場で多く取引されているのは無担保コール翌日物です。これは名称の通り無担保の短期資金で、返済期日は翌日です。

日本の政策金利はコール市場の金利

日銀は、コール市場で取引される無担保コール翌日物に適用される金利を政策金利としています。この金利は、オーバーナイト・レートと呼ばれます。

著者情報

斎藤陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

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