中国株サマリー（4日）

3日続落、2週間ぶり安値　投機抑制策検討の報道を嫌気

　4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比1.25％安の3765.88ポイントだった。深セン成分指数は2.83％安の12118.70ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆5442億5700万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付いた後、ほどなくして心理的節目の3800ポイントを割り込み、前引けにかけて下げ幅を拡大した。後場は下げ渋ったものの、終値ベースで8月19日以来、およそ2週間ぶりの安値を付けた。相場が約10年ぶりの高値水準で推移しており、中国当局が市場の過熱を警戒し、投機的な動きを抑えるために一連の措置を検討していると外電が報じたことが嫌気された。

　セクター別では、半導体が全面安。通信設備、電子化学品、レアメタル、航空機製造・宇宙関連なども安い。半面、商業・百貨店、美容・ケア、食品・飲料、観光・ホテルなどが買われた。

　A株市場では、スーパーコンピューターメーカーの曙光信息産業（603019）、通信設備大手の中興通訊（000063）、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧（601100）、半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団（002371）が大幅安。製薬の上海復星医薬（600196）、江蘇恒瑞医薬（600276）、華東医薬（000963）、自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件（000887）、アルミ大手の中国アルミ（601600）なども下げが目立った。熱制御部品メーカーの浙江三花智能控制（002050）と音声認識技術大手の科大訊飛（002230）は大幅に続落した。半面、国有商業銀行の中国農業銀行（601288）、太陽光発電関連の晶澳太陽能科技（002459）、環境関連の福建龍浄環保（600388）、電子機器受託製造の立訊精密工業（002475）などが買いを集めた。

　上海B株指数は0.05％安の259.95ポイント、深センB株指数は0.08％高の1316.03ポイント。

(山下)