香港株サマリー（19日）

4日続落、方向感乏しく　パウエルFRB議長講演を控え様子見

　19日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前日比0.21％安の25122.90ポイントだった。中国企業指数は0.30％安の9006.23ポイント。メインボードの売買代金は概算で2782億1000万HKドル。

　ハンセン指数は高く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場は総じてマイナス圏でもみ合った。米連邦準備理事会（FRB）が9月の米連邦公開市場委員会（FOMC）で利下げに踏み切るとの期待は根強いものの、21日に開幕するジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えて様子見気分が広がり、投資家は積極的にリスクを取りにくかった。一方、決算シーズンが本格化するなか、業績を手掛かりとした売買が目立った。

　個別では、2025年6月中間決算を発表した中国生物製薬（01177）が急落。医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）と薬明生物技術（02269）、電子機器受託製造業者のBYDエレクトロニック（00285）、電子機器受託製造業者のBYDエレクトロニック（00285）の信義光能（00968）と親会社の信義ガラス（00868）なども大幅安。半面、自動車ディーラーの中升集団（00881）が8％超高と急伸したほか、中間期業績を手掛かりに華潤ビール（00291）と翰森製薬（03692）が買われた。スポーツ用品の安踏体育用品（02020）、民営自動車大手の吉利汽車（00175）なども高かった。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.67％安の5542.03ポイントと反落。ASMPT（00522）、BYDエレクトロニック、SMIC（00981）、華虹半導体（01347）が下落率上位。半面、決算発表の同程旅行（00780）や、地平線機器人（09660）、美的集団（00300）、トリップ・ドットコム（09961）が上昇率上位だった。