NY株式サマリー(10日)=ダウ696ドル安 強い雇用統計を受けて利下げ期待が後退

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2025.01.11

NY株式サマリー(10日)=ダウ696ドル安 強い雇用統計を受けて利下げ期待が後退

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◆ダウ平均: 41938.45 -696.75 -1.63%

◆S&P500: 5827.04 -91.21 -1.54%

◆NASDAQ: 19161.63 -317.25 -1.63%


 10日のNY株式相場は大幅安。注目された米12月雇用統計が強い結果となったことに加え、ミシガン大が発表した1年先と5年先期待インフレ率が大きく上昇したことで、先行きの利下げ期待が後退し、米10年債利回りが2023年11月以来となる4.763%に上昇したことが相場の重しとなった。ダウ平均は一時757ドル安まで下落し、696.75ドル安(-1.63%)で終了。S&P500も1.54%安で終了し、ともに大幅反落した。ハイテク株主体のナスダック総合は一時2.36%安まで下落し、1.63%安と3営業日続落して終了した。金利上昇を受けて小型株指数もラッセル2000は2.22%安と大幅に4営業日続落した。S&P500の11セクターはエネルギー(+0.34%)を除く10セクターが下落。不動産、金融、ITが2%超下落し、生活必需品、資本財、コミュニケーションも1%超下落した。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の17.70ポイントから19.54ポイントに上昇した。


 週間ではダウ平均が1.86%安、S&P500が1.94%安、ナスダック総合が2.34%安と3指数がそろって2週続落。ラッセル2000は3.49%安と3週ぶりの大幅反落となった。


 寄り前に発表された12月雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が25.6万人増と市場予想の16万件を大きく上回り、失業率は前月から横ばいの4.2%に対して4.1%に改善した。寄り後に発表された1月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は73.2と前月の74.0や予想の73.8を下回る弱い結果となったものの、併せて発表された1年先期待インフレ率が前月の2.8%から3.3%に大きく上昇し、同5年先期待インフレ率も3.0%から3.3%に上昇した。強い雇用統計やミシガン大期待インフレ率の上昇を受けて米10年債利回りは一時、4.790%と2023年11月以来の水準まで上昇した。1月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きが確実されているが、3月FOMCでの利下げ期待が後退。CMEのフェドウォッチ・ツールの3月利下げ確率は前日の41%から25%に低下した。年内2回(0.50%)の利下げ確率も46%から30%に低下した。



(羽土)


DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.01.11

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