NYマーケットダイジェスト・8日 株まちまち・金利上昇・ドル高

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2025.01.09

NYマーケットダイジェスト・8日 株まちまち・金利上昇・ドル高

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(8日終値)

ドル・円相場:1ドル=158.35円(前営業日比△0.30円)

ユーロ・円相場:1ユーロ=163.40円(▲0.02円)

ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0318ドル(▲0.0022ドル)

ダウ工業株30種平均:42635.20ドル(△106.84ドル)

ナスダック総合株価指数:19478.88(▲10.80)

10年物米国債利回り:4.69%(△0.01%)

WTI原油先物2月限:1バレル=73.32ドル(▲0.93ドル)

金先物2月限:1トロイオンス=2672.4ドル(△7.0ドル)


※△はプラス、▲はマイナスを表す。


(主な米経済指標)

       <発表値>   <前回発表値>

MBA住宅ローン申請指数

(前週比)  ▲3.7%      ▲12.6%

12月ADP全米雇用報告

       12.2万人     14.6万人

前週分の米新規失業保険申請件数

       20.1万件     21.1万件

11月米卸売売上高

(前月比)   0.6%     ▲0.3%・改

11月米消費者信用残高

      ▲74.9億ドル   173.2億ドル・改


※改は改定値、▲はマイナスを表す。


(各市場の動き)

・ユーロドルは続落。欧州時間発表の独経済指標が予想より弱い内容だったことでユーロ圏経済への懸念が高まる中、ユーロ売り・ドル買いが先行。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.7280%前後と昨年4月25日以来の高水準を記録したこともドル買いを促し、20時30分過ぎに一時1.0273ドルと日通し安値を更新した。

 ただ、2日に付けた約2年2カ月ぶりの安値1.0226ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「見通しが予想通りであれば、さらなる利下げが適切だ」との見解を示したほか、12月ADP全米雇用報告が予想より弱い内容となったこともユーロ買い・ドル売りにつながり、4時30分前には1.0324ドル付近まで下値を切り上げた。


・ドル円は3日続伸。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが先行すると、20時30分過ぎに一時158.55円と昨年7月17日以来の高値を付けた。ただ、ウォラーFRB理事が追加利下げは適切との考えを示すと伸び悩んだ。予想を下回るADP全米雇用報告も相場の重しとなり、一時158.15円付近まで上げ幅を縮める場面があった。

 もっとも、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったこともあり、下押しは限定的だった。4時過ぎには158.52円付近まで持ち直している。

 なお、FRBが公表した12月17日-18日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「多くの当局者は今後数四半期で慎重なアプローチが必要だと認識」「ほぼすべての当局者がインフレの上振れリスクが高まったと認識」との見解が示された。


・ユーロ円は小幅ながら続落。22時過ぎに一時162.84円と本日安値を更新したものの、4時30分前には163.51円付近まで下げ渋った。ユーロドルにつれた動きとなった。


・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。ただ、この日発表された米雇用指標が強弱入り混じる内容だったこともあり、大きな方向感は出なかった。「週末の12月米雇用統計を前に様子見ムードが広がっている」との声も聞かれた。

 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら続落した。


・米国債券相場で長期ゾーンは4日続落。トランプ次期米政権による関税強化でインフレが再燃するとの懸念から売りが先行。利回りは一時4.7280%前後と昨年4月25日以来の高水準を付けた。ただ、30年債入札が「好調」と受け止められると買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。


・原油先物相場は反落。EIA週間在庫統計でガソリン在庫が大幅に増加したことが嫌気され、売りが優勢となった。


・金先物相場は続伸。12月ADP全米雇用報告が予想より弱い内容となったことで上昇していた米長期金利が一転低下。金利を生まない資産である金の買い需要が高まった。


(中村)


DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.01.09

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