フォワードテスト

読み方、同義語、対義語

読み方ふぉわーどてすと

対義語バックテスト

フォワードテストとは、エキスパートアドバイザ（EA）などの自動売買システムがどれだけの成績を上げられるのかについて、「未来の相場の値動き」を使って検証する作業のことです。自動売買システムは、過去の値動きのデータを参照して作成される場合が多いため、データを参照した期間以外でも良好な成績を上げられるかを検証するためにフォワードテストが必要となります。これに対し、自動売買システムを過去の相場データで検証することをバックテストと呼びます。

フォワードテストは、自動売買システムの作成後に実際の口座で運用することを意味する場合と、自動売買システムの売買ルールを作成した際にデータを参照していない期間のデータを使用してバックテストを行うことを意味する場合があります。後者の場合、実際に行う作業はバックテストですが、売買ルール作成時に参照していないデータを使用することで、未来の相場で運用した場合と同じ検証を行うことができます。

自動売買システムの成績を確認する際には、バックテストとフォワードテストのどちらも重視されます。バックテストには、長期にわたって運用した場合の成績が分かるというメリットがありますが、実際の運用では利益を上げられない過剰最適化になっているかどうかを見分けづらいというデメリットもあります。フォワードテストは、そのデメリットを補うために使用されます。

フォワードテストは期間も重要

実際の口座で運用する形でフォワードテストを行う場合、自動売買システムが完成してからデータの計測を開始します。このため、一般的に販売されている自動売買システムでは、数か月程度のフォワードテストのデータしかない場合もあり、たまたまその期間に良い成績になっているのか、売買ルールそのものが優れているのかを判断しづらいという問題もあります。このため、長期にわたって安定した成績のフォワードテストを持つ自動売買システムほど、高い評価をされる傾向があります。

著者情報

斎藤陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

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