東京外国為替市場概況・12時　ドル円、軟調

　15日の東京外国為替市場でドル円は軟調。12時時点では147.28円とニューヨーク市場の終値（147.76円）と比べて48銭程度のドル安水準だった。予想より強い4-6月期実質国内総生産（GDP）速報値発表以降の円買いが持続し、147.20円まで下値を探った。時間外取引で4.28％台から4.27％台へ低下した米10年債利回りの動きも重し。一時400円近く上昇した日経平均株価は特に支援とならなかった。赤沢経済再生相の「ベッセント米財務長官は日本に利上げを求めていない」との発言も伝わったが為替に目立った影響はなかった。

　ユーロ円もさえない。12時時点では171.68円とニューヨーク市場の終値（172.11円）と比べて43銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の円高推移に連動。171.61円まで下落した。底堅い株価動向にも円売りで反応できなかった。

　ユーロドルは底堅い。12時時点では1.1657ドルとニューヨーク市場の終値（1.1648ドル）と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。対円でユーロとドルがおおむね並行して売られるなか、動意は限定的。ただ、対円でのドル軟化に呼応して1.1658ドルまで小幅にユーロ高・ドル安となる場面もあり、NY終値を上回るレンジで推移した。

本日これまでの参考レンジ

ドル円：147.20円　-　147.87円

ユーロドル：1.1646ドル　-　1.1658ドル

ユーロ円：171.61円　-　172.25円

(関口)