香港株サマリー（8日）

5日ぶり反落、25000ポイント割れ　ハイテク株に売り

　8日の香港市場で、ハンセン指数は5日ぶりに反落。終値は前日比0.89％安の24858.82ポイントだった。中国企業指数は0.96％安の8895.28ポイント。メインボードの売買代金は概算で2067億1000万HKドル。

　ハンセン指数は始値で心理的節目の25000ポイントを割り込み、次第に下げを拡大。後場には下落率が1％を超える場面があった。週末を控えてハイテク株を中心に利益確定の売りが優勢だった。米政権による相互関税の新たな税率が7日に発動し、世界景気の減速が警戒されるなか、米国と中国の関税交渉を巡る不安がくすぶり、地合いが悪化したもよう。セクター別では、情報技術と一般消費財、医療・ヘルスケアが下げた半面、素材と通信が上げた。

　ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団（09988）とJDドットコム（09618）、金融株の中国人寿保険（02628）、AIAグループ（01299）、招商銀行（03968）が売られ、相場の重荷となった。前日大引け後に2025年4－6月期決算を発表したSMIC（00981）が8％超下落。香港商業不動産の九龍倉置業地産（01997）、自動車販売の中升集団（00881）、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）は大幅に反落した。一方、製薬の石薬集団（01093）、通信キャリアのチャイナ・ユニコム（00762）が買われた。アルミメーカーの中国宏橋（01378）、金鉱大手の紫金鉱業集団（02899）は続伸した。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.56％安の5460.30ポイントと5日ぶりに反落。SMICのほか、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト（00268）、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト（03888）、動画プラットフォームのビリビリ（09626）が安い。半面、新興電気自動車メーカーの小鵬汽車（09868）と蔚来集団（09866）が大幅反発した。