香港株サマリー（5日）

続伸、後場に上げ幅拡大　本土株高などを好感

　5日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.68％高の24902.53ポイントだった。中国企業指数は0.65％高の8951.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で2293億9000万HKドル。

　ハンセン指数は高く寄り付いた後、前場はマイナス圏に沈む場面もあったが、後場は上げ幅を拡大した。米利下げ期待が相場を支えたほか、本土株高を好感。上海総合指数は心理的節目の3600ポイントを回復し、2022年1月4日以来、約3年7カ月ぶりの高値で終えた。中国政府による政策期待に加え、S&Pグローバルが5日発表した2025年7月の中国サービス業購買担当者景気指数（PMI）が52.6と前月比で2.0ポイント上昇し、24年5月（54.0）以来の高水準を付けたことが支援材料になった。

　ハンセン指数構成銘柄では、スマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック（00285）が約8％高と急伸。PC世界大手のレノボグループ（00992）、香港銀行株の中銀香港（02388）、製薬株の翰森製薬（03692）、石薬集団（01093）、中国生物製薬（01177）、マカオカジノの銀河娯楽（00027）なども大幅高。半面、自動車・電池メーカーのBYD（01211）が続落。宅配便大手の中通快逓（02057）、教育関連の新東方教育科技（09901）、香港不動産株の新鴻基地産（00016）などが売られた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.73％高の5521.07ポイントと続伸。BYDエレクトロニック、レノボグループ、地平線機器人（09660）、ビリビリ（09626）が上昇率上位。半面、蔚来集団（09866）、BYD、金蝶国際ソフト（00268）、SMIC（00981）が下落率上位だった。