日経平均サマリー（28日午前）

日経平均は大幅続落　伊勢化学工業が急騰

　28日の日経平均は大幅続落。前引けは308円安の41148円。米国株高や米ＥＵ間の関税交渉合意を受けて上昇して始まったものの、すぐに失速してマイナス転換。アドバンテスト<6857.T>など半導体株が弱く、一気に下げ幅を300円超に広げた。いったん鋭角的に切り返したものの、戻し切れず9時台半ば以降は売り直される展開。再び下げ幅を300円超に広げ、安値圏で前場を終えた。

　東証プライムの売買代金は概算で1兆9200億円。業種別ではサービス、精密機器、輸送用機器などが上昇している一方、銀行、海運、電気機器などが下落している。上期が大幅な増収増益となった伊勢化学工業<4107.T>が急騰。半面、東証から監理銘柄（審査中）に指定されたオルツ<260A.T>が、ストップ安まで売られる場面があるなど急落している。なお、前引け時点で7.5％安となったアドバンテストに関しては証券会社による投資判断引き下げが伝わっており、1銘柄で日経平均を約233円押し下げている。

日経平均

　41148.07　-308.16

先物

　41170　-190

TOPIX

　2940.48　-11.38

(小針)