香港株サマリー（23日）

3日続伸、3週間ぶり高値　トランプ発言が支え

　23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比2.37％高の22072.62ポイントだった。中国企業指数は2.08％高の8116.28ポイント。メインボードの売買代金は概算で2606億1000万HKドル。

　ハンセン指数はほぼ全面高で始まり、始値で心理的節目の22000ポイントを回復。終値は3日以来およそ3週間ぶりの高値を連日で更新した。べッセント米財務長官が22日、投資家との会合で米中貿易戦争の緩和の可能性に言及し、米株式相場が大幅反発した流れを引き継いだ。同日にトランプ米大統領が、米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長を「解任するつもりはない」と述べたほか、合計145％の対中関税が最終的には大幅に下がる見通しを示したと伝わり、買い安心感につながったもよう。セクター別では情報技術と一般消費財、金融が高かった半面、素材と通信が下げた。

　ハンセン指数構成銘柄では、中国スマートフォン大手の小米集団（01810）、中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）と無錫薬明康徳新薬開発（02359）が大幅高。株式配当と無償増資の実施計画を発表したBYD（01211）と子会社のBYDエレクトロニック（00285）も大きく買われた。英金融大手のHSBC（00005）、パソコン大手のレノボグループ（00992）は続伸した。半面、金鉱大手の紫金鉱業集団（02899）、宝飾品販売の周大福珠宝（01929）が大幅反落した。前日大引け後に2025年1－3月期決算を発表したチャイナ・モバイル（00941）も売られた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.07％高の5049.40ポイントと3営業日続伸。自動運転技術の地平線機器人（09660）が10％超上昇した。新興電気自動車メーカーの小鵬汽車（09868）、音楽配信のテンセント・ミュージック（01698）も高い。一方、オンライン旅行会社の同程旅行（00780） が続落した。