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マーケット速報
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28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は149.84円と前営業日NY終値(151.05円)と比べて1円21銭程度のドル安水準だった。米商務省が発表した2月米個人消費支出(PCE)は予想を下回った一方、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは予想を上回った。米経済の3分の2以上を占める個人消費が予想を下回ったうえ、基調的な物価圧力の高まりが示唆された。
また、その後発表された3月米ミシガン大学消費者態度指数確報値は予想を下回った一方、1年先・5年先の期待インフレ率は予想を上回り、速報値から上方修正された。
市場では「貿易摩擦が激化する様相を呈する中、物価高と景気悪化が重なるスタグフレーションのリスクが大きくなるとの懸念が広がった」との声が聞かれた。ダウ平均が一時760ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移すると、リスク・オフの円買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の大幅低下も相場の重しとなり、5時30分前には一時149.69円まで値を下げた。
ユーロドルは続伸。終値は1.0828ドルと前営業日NY終値(1.0801ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ高水準となった。「米政権による関税の一部緩和を目指して欧州連合(EU)は譲歩可能な分野を洗い出す作業を進めている」との一部報道をきっかけにユーロ買いが先行。低調な米経済指標をきっかけに米景気の不透明感が改めて意識されると、米長期金利の大幅低下とともにドル売りが活発化した。前日の高値1.0821ドルを上抜けて一時1.0845ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は3日ぶりに反落。終値は162.25円と前営業日NY終値(163.15円)と比べて90銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると162.93円付近まで下げ渋る場面もあったが、ドル円や米国株の下落につれた売りが出ると162.07円と欧州市場序盤に付けた日通し安値に面合わせした。
米ドルカナダドルは下値が堅かった。トランプ米大統領とカーニー加首相はこの日、初の電話会談を実施。トランプ氏はSNSへの投稿で今回の電話会談について「極めて生産的であり、多くの点で合意した」と説明した。また、「4月下旬のカナダ総選挙後に会談を持つことで合意した」と話した。これを受けてカナダドル買いが先行すると一時1.4277カナダドルまで値を下げた。
ただ、米政権の関税政策を巡る先行き不透明感が根強い中、カナダドル買いの勢いは長続きしなかった。トランプ氏がホワイトハウスで「カナダに対する関税措置は絶対に(absolutely)やり遂げる」と発言したことも意識されて、引けにかけては1.4324カナダドル付近まで持ち直した。
本日の参考レンジ
ドル円:149.69円 - 151.21円
ユーロドル:1.0765ドル - 1.0845ドル
ユーロ円:162.07円 - 163.17円
(中村)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.03.29
作成日
:
2025.03.29
最終更新
:
2025.03.29
著者情報
DZHフィナンシャルリサーチ | DZH Financial Research, Inc.
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