2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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トレーリングストップとは、市場価格の変動に応じて、逆指値注文の価格が自動的に変更されていく注文方法です。決済で使えば損失を限定しつつ利益の最大化を狙えるというメリットがあります。逆指値注文の一種で、「トレール(追跡)」という意味があり、トレール注文とも呼ばれています。
トレーリングストップは、新規注文・決済注文のどちらにも使用されますが、決済注文に使用されるのが主流のため、新規注文には対応していないFX会社もあります。MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)では、取引ツールの仕様上、決済注文にしか利用できません。
例えば、図のように1ドル101円のときに買って100円に逆指値注文を入れたとします。この101円と100 円の値幅である1円がトレール幅となり、相場が上昇し続ける限り、その1円幅を保ちつつ逆指値も切り上がります。価格が上がった分だけ自動的に逆指値も上がるため、相場が一方向に動く局面では相場が反転するまで利益を追求することができるというわけです。一度有利な方向へ進んだ逆指値は、価格が不利な方向に動いたとしても逆方向に移動することはなく、逆指値に到達した場合はそこで決済注文が執行されます。
トレーリングストップを新規注文として利用する場合は、トレーリングストップ設定時点より有利な価格での取引スタートを狙えます。逆指値注文をより効率的に使用できる注文形態といえます。
トレーリングストップにはデメリットもあるので、注意が必要です。価格変動に応じて逆指値を切り上げ(下げ)ることから、一時的な押し目(戻り)で決済されて微益撤退となり、その後のさらなる上昇(下降)を取り逃す可能性があります。相場に方向感がないレンジ相場では使うのが難しい注文方法です。
作成日
:
2020.10.29
最終更新
:
2024.11.14
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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